COO通信 vol.02
採択されました。
相馬野馬追を、VRで世界へ届けます。
ご無沙汰しております。有限会社クー代表の河合真一です。
今日は、まだお伝えしていなかった大きなプロジェクトの話を。
先日、撮影が無事に終わったので、ようやく書けます。
相馬野馬追のVR制作、クーが選ばれました。
福島相双復興推進機構が公募した「福島12市町村の魅力発信を目的としたVR動画撮影・編集業務」。この入札に応募し、有限会社クーが採択されました。
相馬野馬追、ご存じですか。
1000年以上続く、福島・相双地域の伝統神事です。甲冑をまとった騎馬武者が土煙を上げて疾走し、旗を奪い合う。その迫力を「観る」のではなく「体感する」コンテンツにする。それが今回の仕事です。
5月の本番、そのど真ん中に8K・3D・180°VRのカメラを置いて、撮り切ってきました。馬の鼓動、甲冑がこすれる音、地面を蹴る振動まで──その場に「立つ」感覚を残せたと思っています。
そして、この神事には、本気の人たちが集まっています。
監修いただいたのは、相馬家34代当主・相馬行胤さん。私たちは「殿」と呼んでいます。由緒正しき「お殿様」です。1000年の歴史を背負った当主が、自ら現場に立って協力してくれる。神事への敬意は一切崩さず、それでいて世界に届く映像にする。そのバランスを、殿からずっと教わっていました。
音楽は、ソニー・ミュージックレーベルズによるオリジナル楽曲。馬の鼓動も甲冑の音も、空間音響で立ち上げていきます。これだけの人が本気で関わる神事を、中途半端な映像にはできません。
ただ、今回やっているのは、単なる記録撮影ではありません。
1000年続いてきた神事を、次の1000年に渡す。そのために、今できる最高の技術を使う。そして──ここが今回いちばん伝えたいところなんですが──ただアーカイブとして残すのではなく、エンターテインメントコンテンツとして仕上げる。人にきちんと届いて、きちんと収益が生まれる仕組みまで作る。
文化を「保存」するだけだと、これまでとあまり変わらず、お金が回る流れを作って初めて、次の世代に手渡せる。その仕組みを、このプロジェクトで実際に組み立てているところです。
納品は8月末。夏の終わりには、お披露目できそうです。お楽しみに。
◆ 相馬野馬追以外にも。
日本には、数々の伝統文化が存在します。記録しながら、エンタメにして、収益化する。この型は、他の地域でも展開できると思っています。
「うちの地域にも、こんな文化がある」
「一緒に何かできそう」
そう思った方、ぜひこのメールに返信してください。次の1000年に渡すべきものを、一緒に探したいです。
◆ 編集後記
1000年前から続く神事を、最新のVRカメラで撮る。この時間の振り幅が、たまらなく面白い。古いものほど、最新の技術と相性がいいのかもしれません。そして、5月なのに早くも日焼けしてしまいました。。。
次号もお楽しみに。